flickr中毒
Flickr photo tool has it all and more
The Flickr folk succeed, essentially, by stealing damn near every single great idea that's floating around on the Internet.
Flickrのブログによれば、このシカゴ・サン・タイムズの記事は提灯ではないとわざわざ書いてある。
それはともかく、このFlickrというサービスは始めるとなぜか病みつきになる。この記事にもあるように、自分のデジタル写真をアップロードして、ウェブでこれを見せ合うといったサイトはこれまでいくらでもあった。だが、実際にやってみると、Flickrのサービスはなぜかおもしろくてハマってしまうのだ。
理由はいくつかある。
第一に、「タグ」というアイデアだろう。この「タグ」というのは、いわゆるHTMLのタグのことではない。たとえば、あなたがワインの写真を撮ったとしよう。この写真にいくつでも「タグ」がつけられる。「wine」「bottle」「french」「restraunt」「1979」などなんでもこのワインのボトルにまつわるキーワードを思いつくまま貼り付けていくのだ。
で、どういうことが起こるか。いろんな国のFlickrユーザーも同じようなことをやっているので、たとえば「wine」というキーワードで引っ張ると、現時点で91枚の写真が並ぶ。これをスライドショーにしてぼんやり見ているとなんだか楽しい。
第二にウェブ上で動作するこのFlickrのアプリケーションがよくできているということがある。いい道具を使っている満足感のようなものである。しかもこれが結構さくさく動くのだ。わたしの環境はおんぼろPCのWINOWS98だし、通信環境もADSLは1Mだが実質的には半分くらいしか速度が出ないという貧弱極まるものだが、とくに不都合はないみたいだ、いまのところ。
第三に、この会社のFlickrチームの熱意のようなものだ。
じつは粘土工房の作品をこのFlickrにアップロードしていたのだが、「clay」というタグが有効にならなかった。つまり、こっちはアップロードする写真に「clay」というタグを貼り付けているのだが、逆に「clay」で引いても粘土工房の写真はヒットしないのだ。
HELPのQ&Aを丹念に読むと著作権の侵害のおそれがある写真やらポルノをアップしていくるユーザーにはアカウントに「bad」のフラッグを立てて公開の場には写真が出ないようにする権限がアドミニにあると書いてある。そこで、粘土工房の写真はすべてオリジナル作品なんだけど、と管理者宛にメールをした。
すぐに返事が返ってきて、著作権の問題じゃなくて、もしかしてビジネス目的(要は販売カタログだな)のようにも見えたので、「bad」にしていたけど、趣味の作品展示なら問題はまったくないので、さっそく「bad」を取り下げましたという返事が返ってきて、それ以降は、粘土工房の作品は公開の扱いをうけている。
これは逆にいえば、かれらはかなり丹念にアップロードされてくる写真を見ているということを意味する。もちろん、イメージ認識ソフトによるスクリーニングはあるのだろうが、最終的な判断はいまのところは人間がしているようだ。
まあ、こういうあたりが、なんとなくカナダ人らしくていいやとぼくは思っているのだが──
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