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2004/10/29

お笑い、イラクに憲法第9条を

イラク情勢について。どちらかと言えば個人的な覚えとして。
朝日新聞によればイラク暫定政府の駐米大使レンド・ラヒム女史が辞任し、後任に建築家のカナアーン・マキーヤ氏の名前があがっている。
イラク駐米大使が突然辞任 暫定政府内の不満背景

後任には、フセイン政権下の弾圧を告発した「恐怖の共和国」の著者で元反体制活動家として知られる建築家カナン・マキヤ氏らが浮上している。マキヤ氏は朝日新聞記者に対し「検討しているが受けるにはいくつかの条件がある」と述べた。同氏はブッシュ大統領や、イラク戦争を主導した米政権内の新保守主義(ネオコン)グループと極めて近く、米大統領選の結果などを見極めているものとみられる。

記事自体はニュートラルなんだが、なんか臭う。朝日新聞のかすかな好意みたないものを感じる。変だなぁとカナアーン・マキーヤについてネットで検索してみたら、こんな記事がひかかった。

「米国が模索するフセイン後体制」

この人物が、フセイン後のイラクの体制を提唱していたなかに、連邦制、政教分離、とならんで日本の憲法第9条を取り入れる構想とある。あれれ、なんだこりゃ、てな違和感があるな。ええ?中東に戦争放棄の国?朝日新聞なら好きそうな話題ではある。やれやれ。
じつは、この人物については、今日読み終えた酒井啓子さんの『イラク 戦争と占領』(岩波新書/2004)にはこうある。

・・・特にウォルフォウィッツらネオコンに協力して今回の「解放作戦」を後押ししてきた亡命イラク人フィクサーたちには、こうした「イスラエルとの関係」が見え隠れしている。アメリカを対イラク軍事行動に駆り立てた張本人ともいうべき在米イラク人建築家、カナアーン・マッキーヤは、イスラエルのテルアビブ大学から名誉博士号を取得した。 (p.121)

憲法第9条を掲げたイラクなんて、イスラエルの究極の夢だろう。冗談にもならない。2003年7月にイギリスの「スペクテイター」誌が発表したイラクの世論調査では、米国の戦争目的だかれらが考えているのは、1位石油利権(47%)、2位イスラエルの安全保障。
まあ、率直に言ってこれはあたっているだろう。

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