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2004/11/04

カマキリくん、君の瞳に乾杯

朝、ベランダにカマキリがやってきたので、さっそく写真をとってflickrにアップする。まったく家に有るものなんでもかんでも撮って公開するのはやめてよね、と家人には注意されるのだが、中毒なので仕方がない。さすがに冷蔵庫の中身は絶対禁止と釘をさされている。私小説作家の業の深さがわかるような気がするな。(笑)mantis

さて山口誓子の句に「蟷螂の眼の中までも枯れ尽す」というのがあるけれど、あれはたぶん茶色くなったカマキリを詠んだものだろう。まだ若いみどりみどりした奴をつくづく眺めると、なかなか愛嬌がある。同じく誓子に「かりかりと蟷螂蜂の(かお)を食む」というのがあって、まったく人間とは異質な生き物の不気味さを感じさせるが、こうして写真で見ると案外ユーモラスな表情だ。
その理由は、眼がマンガみたいだからだろう。黒い瞳がまるでじっとこっちを見ているような気がするのだな。同じようなことを考える人は多いようで、たとえばこちらの方は、子供の頃つらいことがあると野原にいって カマキリに話しかけていたそうな。ちゃんとこっちの目を見て話を聞いてくれたからって。(笑)ここ

ところがだ、よく考えると昆虫の眼は複眼なんだから、これが瞳孔でここからレンズに光を集めるような仕組みであるはずがない。じつは、上記のサイトにも書いてあるが、この黒い点は偽瞳孔といってこれでカマキリくんがこっちに目を合わせてくれているわけではないのだな。この黒い箇所、昼間は小さな部分だが夜になると、この複眼全体が黒くなって、すべての光を吸収する。夜でも活動できる殺し屋の秘密であります。
人間の眼は色を受ける色素が三つしかない(色の三原色と関係があるのかどうかは調べてないけれど、なんかそんな気がする)のに対して、カマキリの眼はこれが10あるのだそうだ。(ここ)いやあ、カマキリの脳には世界はどんな風に見えているんだろう。

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コメント

こちらでは初めて書き込みいたします。先月下旬、職場のレクリエーションでソフトボール大会があって、そのグランド(大学のグランド)で久しぶりにカマキリと出会ったのを思い出しました。東京に移ってから初めてかもしれません。とにかく憶えていないのですから、出会ったとしても数える程度。子供の頃はあの特徴的な卵が産み付けられた草をもぎ取って家に持ち帰るようなこともしていたほどなのですが。たぶん私の息子はカマキリなんて見たら逃げ出すのではないでしょうか(笑)。

投稿: かねたく | 2004/11/07 06:48

こんにちわ。コメントどうもありがとうございます。
秋天下のソフトボール大会、いいですね。最近のわたしはカメラ小僧(にしてはひねているが)で、すっかり俳句ができずに困っています。かねたくさんは俳句の方はその後いかがですか。

投稿: かわうそ亭 | 2004/11/07 19:41

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