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2004/12/09

「ソーソー」は「まあまあ」にあらず

 たしかジェフリー・アーチャーの短編だったと思う。ただし記憶で書くのでかなり違っているはずだ。
 冷戦が終わってまもないころ、主人公が休暇で訪れたプラハだかブダペストだかのカフェで英字新聞を読んでいる。一人の老紳士が話しかけてくる。英国の方とお見受けしました。もしよろしかったらすこしだけおしゃべりさせていただけませんか?なにしろ長いこと英語をつかっていなかったものですから、まだわすれていないかどうかためしてみたいのです。(ここで読者はもういちど冷戦が終わったばかりであることを思い出す)
 老人の英語はすこし発音に難があるが文法的には申し分のないものだった。
 もちろんかまいませんとも。聞けば、老人は地元の大学で長いこと英語を教えてきた学者で、いまはもう引退した人だった。やがて、話が主人公の母校であるオクスフォードのことになると、老人はあの通りにはなんとかという店がいまでもあるのかとか、そこからは北側にコレッジの塔がよく見えたでしょうとか、懐かしそうに話すのだった。老人の「記憶」は驚くほど正確だった。
 やあ、すっかりおしゃべりに夢中になって、とんだお邪魔をしてしまいました。おかげさまで錆付いた英語に油を差してやることができましたわい、と老紳士は礼を言って立ち上る。主人公はすっかりこの引退した学者の学識に感銘を受けて思わずたずねる。先生、オクスフォードにはいつごろいらしたのですか。コレッジはどちらで。
 すると紳士は、ふと遠いものを見るような眼差しになってこう言う。お若い方、我が国は長いこと西側とは交渉がありませんでね。はずかしいことですが、わたしは生まれてからこれまで一度も国を出たことがないのです──

 現実には、外国語はいくら本を読んでもわからないことが多い。ほんとうなら畳の水練は通用しないものだ。簡単な表現ほどそうだったりする。
 たとえば、たまたま、迷い込んだこのHPの記事(習わない英語)がなかなか面白い。
(ここ)
 
 英語圏の人と話していてよく聞かれるのが、"How are you doing ?" なんてやつで、わたしもよく "So so" と答えている。気持ちとしては「まあ、まあってところかな」というくらいの気持ちだ。ところが、実際にそういうニュアンスがうまく伝わるかどうかは微妙だ。たぶん、ながく日本にいるネイティヴ・スピーカーは、日本人の "So so" として理解してくれるのだろうが、たとえばアメリカでこれをつかうとどうも変な具合らしい。
 上記のサイトではこんな風に書かれている。

ある人は「So soは”まだまだ”、”いまいち”という意味だと思う」と言っていた。私も全く同感である。
またある別の人からの情報によると、Askme.comというサイトで回答者のランク付けが以下のようになっていたとのこと。
「Excellent , Good , Average , So-so , Not so good」
というわけで、少なくともSo-soはAverageより下なのである。

 もうひとつここのHPでおもしろいと思ったのは、"For here or to go"という英語。これなんかはアメリカで暮らした人ならたぶん誰でも知っていることなんだろうが、そうでない人間(たとえばわたし)にはなんのことかわからなかった。まあ小説の中とかだったら、その場面が思い浮かぶからたぶんピンとくるとは思うが、これだけではわからない。
リンクに飛ぶのもめんどくさいという人がいるかもしれないので、答えを書いておく。
 マクドの「こちらでお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか」というアレである。
 ふ〜ん、すると合コンで気に入った女の子は「おれあの娘、ツーゴーだな」なんて若者は言うのだろうか。(笑)

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