正木ゆう子さんの俳句
数年前から気に入った詩句(俳句、短歌、漢詩、連句、英詩)を抜き書きするための専用の小さなノートをつくっている。思いついたときだけの作業なので、なにかの資料になるようなものではないのだけれど、ときどき自分の作句の参考にながめてみたりする。(そういえばしばらく俳句をつくっていない)
今日は『セレクション俳人20 正木ゆう子集』(邑書林/2004)を読んでいたのだが、すぐに、ああこの人の句は前に抜き書きしたぞ、と思い出した。
サイネリア咲くかしら咲くかしら水をやる
いつの生か鯨でありし寂しかりし
いま遠き星の爆発しずり雪
家に帰ってたしかめてみると、これらの句を入れて全部で16句抜いていたが、何の本から書き写したのかは憶えていない。しかし今回読んでも、ほとんど同じ句に心を惹かれるのはやはり波長が合うのかなと思う。
溢れんばかりの詩情を定型の中に圧縮し、句を読んだ読者の意識のなかで溢れさせるという技がある。好きだな、この人の俳句。
「セレクション俳人」はかならず散文も収録されているのだが、この人の俳論も、むつかしいことを言わず、すっとわかるようなよさがある。
正木さんは「沖」能村登四郎の門下。能村のあとを継いで現在読売俳壇選者とのこと。
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コメント
こんにちは。トラックバックさせて頂きました。折があればこの方の句を勉強したいと思っています。
投稿 土曜日の各駅停車 | 2007/03/03 04:34
土曜日の各駅停車さま
こうして以前のエントリーにコメントをしていただけるのは嬉しいものですね。ありがとうございました。
投稿 かわうそ亭 | 2007/03/03 23:22