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2005/03/13

木の名前からとりとめもなく

石田郷子さんの『句集 木の名前』(ふらんす堂/2004)を読んだ。うまい俳句をつくる人だな。

 押し合つてゐる海と川初ざくら
 雛の間のとなりのしんとしてをりぬ
 さへづりのだんだん吾を容れにけり

句集の題名は

 掌をあてて言ふ木の名前冬はじめ

からとったもの。

句集に収めた作品の多くは、長らく住んだ東京郊外、かつての里山だったという国立市谷保城山(じょうやま)周辺でつくったもので、この句も城山で詠んだものだ。

—という「あとがき」を読んで、そういえばつい数日前にも国立市谷保村のことを読んだなと思った
『男性自身 巨人ファン善人説』山口瞳(新潮文庫)だ。この中の「観月会」というエッセイに家の近所の谷保天満宮の境内を借りて観月会を催す話があるのだが、谷保天満宮というのはヤボテンの語源になったところだとある。この天満宮は菅原道真の三男道武が父の配流後にやはり谷保に流され、道真が死んだときに木像を祀ったことが起源らしい。
山口瞳の本の解説を嵐山光三郎が書いているのだが、それによれば国立のこの谷保一帯の旧地主から土地を買って開発し日本ではじめての分譲住宅地にしたのが箱根土地会社であるそうな。この会社のオーナーはピストル堤こと堤康次郎、いわずとしれたコクドであります。
堤義明が逮捕される直前の朝日新聞にこの堤一族の系図が出ていましたが、うちのカミさんが堤康次郎ってこんなに奥さんがいたの、と感心するので、なに、これは代表的な本妻、権妻だけでね、葬式のときは認知を求める母子が長蛇の列をなしたという悪口がある、と言ってやったら、ふーん男のロマンやね、とぬかしやがった。あーあ。(笑)

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