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2005/03/15

カーレン・ブリクセンまたはイサク・ディーネセン

ここ数日、『草原に落ちる影』カーレン・ブリクセン/桝田啓介訳(筑摩書房/1998)というすばらしい本のことを書こうとしては、書き継ぐことができず、結局あきらめた。ときにはそういう本もある。
とりあえず、続いて『Out of Afirica』を読んでみようと、アマゾンに注文する。

カーレン・ブリクセン Karen Blixen
別名
イサク・ディーネセン Isak Dinesen
1885 - 1962
デンマークの作家。デンマーク語と英語のふたつで作品を発表している。英語版の筆名がイサク・ディーネセンらしいのだが。以前読んだ『バベットの晩餐会』桝田啓介訳(筑摩書房1989)はイサク・ディーネセン名義だった。訳者の桝田さんによれば、『草原に落ちる影』は著者の最晩年の本で、デンマーク語版にはかなり加筆訂正が施されたが、もはや英語版の原稿にまで手を加える時間も体力も作者には残されていなかったとのこと。本書はデンマーク語版からの翻訳である。

以下本書の「年譜」から自分用のメモとして。
KarenBlixen
カーレンはのちに自分の一生は父の生涯の繰り返しではないかと思う、と述べた。
父親はユトランド半島の荘園領主。軍人だったが普仏戦争従軍のときパリ・コミューンの市街戦を目撃、『コミューン下のパリ』という本を出版した。その後、アメリカにわたり、ウィスコンシンの原生林でハンターとして暮らす。帰国後クリミヤ戦争に従軍。デンマーク国会議員、著述家として高名。カーレンが十歳のときに縊死している。
遠縁(従兄弟?)のブリクセン=フィネッケ男爵家のブローアと結婚。男爵夫人としてアフリカでコーヒー農場を営むことになるが、やがて医師に梅毒感染の事実を告げられる。夫ブローアの責任であったらしい。その後この後遺症に悩む。ナイロビで英国陸軍のパイロット、デニス・フィンチ=ハットンと出会い交際、夫との離婚後、デニスの子を宿すが流産と推測されている。アフリカの農場は破産で売却せざるを得なくなる。デニスはタンガニーカで小型飛行機の墜落事故により死亡。1931年、デンマークに帰国する。
『Out of Afirica』の出版は1937年。ナチス占領下のデンマークでナチ批判の寓意を込めた長編小説をピエール・アンドレゼルの筆名で発表。晩年はノーベル文学賞の候補でもあった。

(photo:From Wikipedia, the free encyclopedia;Karen Blixen in Kenya, 1918)

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