THE REMAINS OF THE DAY
去年の冬から読み始めてなかなか進まなかった『THE REMAINS OF THE DAY』KAZUO ISHIGURO (VINTAGE BOOKS)、昨日と今日で残った100ページばかりを片付けた。
あんまり上品な英語なもんで意味をとらえるのに苦労するような箇所もあるが、スティーヴンスとミス・ケントンの会話の部分を声に出して読むと、かたくなに抑制された主人公たちの感情がじかに伝わるような気がしてせつなくなる。これは一級の恋愛小説でもある。感情に身をまかせない生き方を選び、それを誇りにしてきた人間が、もう人生の残りを考えるようになったときの悔恨というのは、じつに身につまされる。最後の方で主人公が述懐するこんなところ・・・
After all, what can we ever gain in forever looking back and blaming ourselves if our lives have not turned out quite as we might have wished?
思わず胸がつまったなあ。
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