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2005/06/21

加守田章二に感動

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私は陶器は大変好きです。
しかし私の仕事は陶器の本道から完全にはずれています。
私の仕事は陶器を作るのではなく陶器を利用しているのです。
私の作品は外見は陶器の形をしていますが中身は別のものです。
これが私の仕事の方向であり 又私の陶芸個人作家観です。

「私の陶芸観」
加守田章二(Kamoda Shoji)

京都国立近代美術館で開催中の「20世紀陶芸界の鬼才・加守田章二展」に行く。
陶芸というかたちを「使って」、これでもか、とばかりに様々な表現の可能性を追求した作品群に驚嘆。たしかな造形。目を楽しませるマチエール。斬新なのになぜか懐かしい意匠。百年前の紬や木綿などの古着のテキスタイルを思わせるような心落ち着く色合い。縄文人にも通じるような土と火の生命感や日本人の精神性。
門外漢のわたしには未知の作家でしたが、思いもかけず素晴らしい出会いでした。

加守田章二(1933年−1983年)
岸和田市生まれ。
京都市立美術大学工芸科で富本憲吉氏に師事、1956年卒業。
日立市の大甕陶苑を経て益子に移る。
1967年に高村光太郎賞を受賞。
1969年より岩手県遠野にて作陶。
白血病にて50歳を前に逝去。

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コメント

こんにちは。
こちらからもTBさせていただきました。陶芸の面白さに気づかされる展覧会ですね。

投稿: サイトー | 2005/06/22 12:27

こんにちわ。サイトーさんのブログは素敵ですね。これからよろしく。

投稿: かわうそ亭 | 2005/06/22 13:20

昨日、東京ステーションホテルで加守田章二展を見てきました。途中に「私の陶芸観」という文章がキャプションに書かれていたので、手帳にメモしてきました。近くの観客が覗きに来て恥ずかしかったのですが、カタログ代金を節約するため、かんばって最後まで書いてきました。
そして帰宅後、自分のHPにこの文章を載せました。

今日、つい先ほど、加守田章二で検索したところこのブログにたどり着きました。同じ文章が載っているので驚きました。あの展覧会は彼の陶芸観の具現でしたね。

投稿: とら | 2005/09/18 19:41

こんばんわ。「私の陶芸観」は率直に自分のアートに対する姿勢を述べている点で、たいへん好感がもてました。また、作品群をみて、まさにそのとおりだな、と感動したことを思い出します。
とらさんのサイトにもお邪魔しました。今後ともよろしくお願い致します。

投稿: かわうそ亭 | 2005/09/18 21:58

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