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2005/08/16

阿房ノ頂上、議員ト為ル

むかし花田清輝の『いろはにほへと』を読んでいたら、こんな一節があった。

尾崎行雄がはじめて代議士になったとき、日ごろ、小言ばかりいっている先生の福沢諭吉のところを訪問しました。たぶん先生も、こんどは、少しくらい、ほめてくれるだろうと、内心期待していたのですが、福沢諭吉は、おめでとうともなんともいわず、そばにあった筆をとって、つぎのような詩をかいて弟子に与えたということです。

   道楽の発端、有志と称す
   馬鹿の骨頂、議員と為る
   売りつくす、先祖伝来の田
   かち得たり、一年八百円

当時、代議士の歳費は八百円でした。

この夏、中津の福沢旧邸を訪ねたら、隣接の資料館に同じような書き付けが展示されていた。

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文面は微妙に違うようだ。

  道楽ノ発端有志ト稱シ
  阿房ノ頂上議員ト為ル
  累代ノ田畑賣飛バシ去ッテ
  貰ヒ得タリ一年八百圓

   題ス田舎議員

最後の名前らしきところは判読できない。どなたかにご教示いただければ幸いであります。これが花田清輝のいう書き付けなんでしょうか。

堀江貴文くん、フジテレビ株売り飛ばし去って、阿呆の頂上の議員となるもまたよきかな。

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引き続き、一海先生の『漱石と河上肇』(藤原書店)を読んでいる。すると、うれしいかな、昨年来の宿題が氷解した。こういうことがあるから本読みはやめられない。(笑)まずは、昨年8月16日のエントリーをお読みください。(ここ) 一海先生は、おそらく花田清輝の「いろはにほへと」に書かれた尾崎咢堂のエピソード... [続きを読む]

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