歩く辞書
齋藤兆史さんの『英語達人塾』(中公新書/2003)を読んでいたら、こんな話が。
昔、東京大学の教養学部に山縣宏光というすごい先生がいた。とにかく無類の辞書好きで、英語辞書と見れば片っ端から読む。(中略)たしかこの先生は、世界最大の英語辞書『オックスフォード英語辞典』の本体部全12巻も、4、5回通読していたはずだ。

photo by dragonflyajt
thank you for sharing it.
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コメント
かわうそ亭さん、こんにちは。
柳瀬尚紀が斉藤秀三郎の「熟語本位英和中辞典」で英語の土台を身につけたと書いてあるのを読んで以来、この辞書の読破に挑んでいます。
ただし、十年以上挫折しっぱなしです。
OEDを通読するなんて、英語の神さまの領域ですね。
こんな神さまたちが辞書を作ってくれるおかげで、わたしのような語学オンチでも外国語関連の仕事ができているのです。
山縣宏光先生には長生きして大きな仕事をしていただきたかったですね。
投稿: 工藤龍大 | 2005/11/20 23:39
あ、ごぶさたしております。久しぶりにDragonia 訪ねてみました。ご健筆なによりです。
辞書の通読はともかくとして、図書館などで、いろいろな種類の辞書をぱらぱら見ていくのは楽しいですね。「熟語本位英和中辞典」というのは、手に取ったことがあるのかどうか覚えていませんが、今度、意識して見てみたいと思います。
投稿: かわうそ亭 | 2005/11/21 19:12
かわうそ亭様
「バスラーの白い空から」のTBに嬉しくなり、ついこちらにもTBさせていただきました。たしか柳瀬尚紀は、「フィネガンズ・ウェイク」訳出時に雑誌インタビューで、CD-ROM版のOEDの、逆引き効果の素晴らしさについて楽しそうに語っていましたね。うーん、カネのある時に買い込んでおけば良かった、と繰り返し思う今日この頃です。
投稿: renqing | 2005/12/02 06:12
TBありがとうございます。「Capitalism」のOEDの初出がサッカレーというのは面白いですね。アカデミックな用語としてではなく小説の語彙としてはじめは登場したというのはなんとなく頷けるようなところもありますね。興味深いお話です。
投稿: かわうそ亭 | 2005/12/02 22:30