心中天網島
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コメント
たまたま、今日付けの朝日新聞(夕刊)に西本ゆか署名の劇評が載っていた。よい文章だと思うので、心中天網島の部分を転記しておく。
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残された者が亡き人を思い続ける限り、その魂は不滅であるに違いない。大阪・国立文楽劇場で上演中の文楽「11月公演」は、吉田玉男の没後初の公演。追悼とは銘打たぬものの、昼夜とも玉男が演じてきた作品で、床からも人形からも、70年余にわたり文楽を愛し続けた最長老の魂に捧げる、静かな決意と熱意を感じさせる舞台となった。
昼の部は近松門左衛門作「心中天網島」。勘十朗が遣う治兵衛は、愚かささえ魅力に変えてしまう上方男の可愛さセクシーさにあふれ、おさん(蓑助)、小春(和生)から寄せられる熱愛に説得力を与える。「北新地河庄の段」切は住太夫。治兵衛のため自らを偽る小春の切なさ悲しさが、錦糸の繊細な三味線と相まり、詞の端からこぼれ出る。身内に涙が満ち満ちていたのは、玉男の治兵衛が脳裏を去らぬ住太夫自身だったのかもしれない。
(以下略)
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投稿 かわうそ亭 | 2006/11/14 21:33