もうジーンズは洗わない
若者はなぜジーンズを洗わないのか、という記事のタイトルを見かけた。
ああ、一人暮らしだとメンドクサイものね、と思ったら、そういうことではないらしい。
せっかく高いお金で買ったジーンズの、お気に入りのしわや色落ちの状態を保つために、わざと洗わない(またはこっちの方が多いかも知れないが、オフクロに洗わせない)のだそうであります。
べつにどうでもいいのだが、「おまえら、洗えよ」と一瞬思ったが、よく考えると、「着たら洗う」文化というのは、そもそも伝統的なものではないだろう。むかしの人は、木綿の普段着をどんな頻度で洗濯していたのかしら。少なくとも、一回着ただけで脱衣籠にポイと入れておくようなことはできなかったはずだ。
とくにジーパンなんかは、「汚れたら洗う」で十分かもしれないなあ。
まあ、いまの若い子のはそういうのともちょっと違って、洗わないジーパンはすでに普段着ではないらしい。数万円のジーパンなんて、わたしには考えが及ばんよ。(笑)
ジーパンと言えば、ニール・ヤングの「AFTER THE GOLD RUSH」のアルバムジャケットの裏の写真を思い出す。このパッチワークのカッコよさに憧れて、自分で古い「きれ」を集めて、真似をしてみたことがある。べつに傷んでいるわけでもないジーパンに、いかにも和風の古きれを「本返し縫い」でしこしこ縫い付けてみたら、およそニール・ヤングのジーパンとは似ても似つかぬへんてこなシロモノが出来あがった。穿いて鏡の前に立ってみたら道化師の継ぎ当てズボンにしか見えない。(笑)
そくさくと糸きりばさみをつかってパッチワークもどきを剥がしていったのも懐かしい思い出であります。
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