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2007/07/09

「平成秀句選集」(2)

引続き「さ」から「の」までの161人。既知の俳人ということで除外したのは佐々木六戈、鷹羽守行、坪内稔典など29人。したがって選をしたのが132人の1320句であります。
最初に丸をつけた句が49句、ここから30句まで絞った結果が以下の選となりました。

そらまめの濡れたるいろを商へり    斎藤夏風
三日ほど前からのこと鉦叩       嶋田一歩
奴の国の金印しかと春の潮       嶋田麻紀
冬憶ふまじ今紅きななかまど      嶋田麻耶子
次の風その次の風芒原         島谷征良
山里に棲んできつねのやうな咳     嶋野國夫
銀漢や研師佐助は父の祖父       清水青風
見通しのよき坂道の梅の花       下鉢清子
生涯の配役は次女葱の花        須川洋子
悪相の魚の美味なる漱石忌       菅原鬨也
馬なればわれ透明の馬ならむ      宗田安正
日と月を穴と思へば白牡丹
さきほどの冬菫まで戻らむか      対中いずみ
実朝の海あをあをと初桜        高橋悦男
湧き出してすぐ春水として走る
焼き榮螺空は慈眼でしどけなく     竹中宏
後手をついて山見る冷し飴       舘岡沙緻
三面鏡のあちこちにゐて風邪心地    谷口麻耶
台風を海が身籠るうねりかな      辻美奈子
空蝉のどれも山頭火の背中       照井翠
水中花ときどき水を替へる恋
撃たれんと一頭の鹿澄みきりぬ
水温む鯨が海を選んだ日        土肥あき子
観覧車より夕焼のありつたけ
夏服となり帆柱の心持ち
どんぶりで水汲んで来る桜山      冨田正吉
猫にして恋の王者のひとゆすり     中尾杏子
プールより生まれしごとく上がりけり  西宮舞
げんげ田にこころ忘れて来てしまふ   野木桃花
望郷のゴリラに五月来たりけり

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