Like A Rolling Stone
iTunesのデータを再構築したときに再生回数のデータを捨ててしまったので、毎日の通勤のときにiPodでシャッフルしながら、もういちど全曲聴いているのだが、なかなか全部終わらない。
今日は日曜日なので空いた電車で、半分眠りながら聴いていたら、ボブ・ディランのLike A Rolling Stone になって、つぎの一節が耳に突き刺さった。
After he took from you everything he could steal.
深い理由はない—いや、ないこともたぶんないが、このときに瞬間的に一人の男の顔が頭に思い浮かんだ。
御手洗冨士夫・キヤノン会長(日本経団連会長)である。
「やつはお前からすべてを奪ったあとで、まだ盗むことができたのさ」
家に帰って、NHKを見るともなしに見ていたら、ワーキングプアをテーマにした番組。
人間の評価は安易にするべきことではない。社会問題も単純化するべきものではないかもしれない。
しかし、昨今の財界の言説のえげつなさは、目に余ると言われても仕方あるまい。
やつらは盗んでいるんだ、ということが広く社会の共感を得る時代がきているのではないか。すくなくとも、わたしはそういうプロパガンダに対して、以前のように冷ややかな反感はおぼえない。
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