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2007/12/16

Like A Rolling Stone

iTunesのデータを再構築したときに再生回数のデータを捨ててしまったので、毎日の通勤のときにiPodでシャッフルしながら、もういちど全曲聴いているのだが、なかなか全部終わらない。
今日は日曜日なので空いた電車で、半分眠りながら聴いていたら、ボブ・ディランのLike A Rolling Stone になって、つぎの一節が耳に突き刺さった。

After he took from you everything he could steal.

深い理由はない—いや、ないこともたぶんないが、このときに瞬間的に一人の男の顔が頭に思い浮かんだ。
御手洗冨士夫・キヤノン会長(日本経団連会長)である。

「やつはお前からすべてを奪ったあとで、まだ盗むことができたのさ」

家に帰って、NHKを見るともなしに見ていたら、ワーキングプアをテーマにした番組。
人間の評価は安易にするべきことではない。社会問題も単純化するべきものではないかもしれない。
しかし、昨今の財界の言説のえげつなさは、目に余ると言われても仕方あるまい。
やつらは盗んでいるんだ、ということが広く社会の共感を得る時代がきているのではないか。すくなくとも、わたしはそういうプロパガンダに対して、以前のように冷ややかな反感はおぼえない。

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» おぬしもワルよのお [かわうそ亭]
キャノンの御手洗冨士夫会長の名前が、大分のコンサルタント会社社長の裏金、脱税事件とのからみで新聞紙上におどっております。キャノンも本人も事件とは無関係であるとのコメントのようですが、財界総理であるところの日本経団連会長がこれですか、やれやれ。 一昨年の12月に、わたくし「Like A Rolling... [続きを読む]

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