わたしの詞華集から
ほんとうに気が向いたときだけだが、そのときどきで、こころに響いた歌や句や詩を専用の小さなノートに書き写す自分のためだけの詞華集がある。
折に触れて読み返す。なんでこんなのを抜いたのかなあ、とふしぎに思う事もあるし、ちょうどそのときの重くしこった自分をふっともみほぐしてくれるような詩に再会する場合もある。
たとえば今夜はこんな歌。
窪田空穂の『鏡葉』から。
人の為に人は生れずその人を
よしとあしきとわが為にいふな人をしも信ぜむとするこのこころ
持つに悲しく捨てむにさびしよきところ一ある人は稀なるを
さな求めそといはしきわが父
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