土屋文明とラーメン
「短歌現代」6月号の「31チャンネル」というコラムページから。タイトルは「古本ラーメン」。神田神保町の古本屋で 三ツ木照夫著『晩年の志賀直哉』という本を買って読んでいたらそのなかに「ラーメン」と題する小文があったという。内容は志賀直哉とラーメン、ギョウザ、シュウマイなどにまつわる話。そのなかにこんな箇所があるのだそうな。もとの本を読んでいませんので文脈の詳細はわかりませんが、以下、コラムの引用の孫引き。
この話を、ある時、試験の問題用紙を数えながら、同僚の小市草子さんに話した。すると、「実家(うち)の父(土屋文明氏)は自家(うち)の子供たちがラーメンを食べていると『またお前たちはチャンコロそばを喰っているのか』って言うんです」と言われた。
いや、べつにどうでもいいんですが。(笑)「中華そば」はいまでも大丈夫でしょうが、「支那そば」はちとうるさそうです。まして、孫引きの土屋先生のラーメンの呼称はいまなら完全にアウトですなあ。
ときどき食べに行く幸楽苑ではラーメンと呼ばずに中華そばで通していたのに、先日、行ったら、メニューも壁のお品書きも、オーダーの復唱も全部ラーメンという呼び方に変わっておりました。いや、中華そばでぜんぜん問題ないと思うんだけど、残念。(笑)
ツチヤクンクウフクと鳴きし山鳩はこぞのこと今はこゑ遠し 土屋文明「山下水」
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コメント
私は、幸楽苑天理店に時々行きます。
話ががらっと変わりますが、4月の末に東京で岩淵喜代子さんにお会いしました。かわうそ亭さんってどんな方ですか、と尋ねられたので、大学の先生とちゃいますか、と答えておきました。
勝手な問答で失礼。
投稿: 水夫清 | 2008/05/29 16:28
いや、大学の先生と間違えられたのは光栄ですが、会社員でございます。(笑)
写真は奈良の大宮の幸楽苑の「中華そば」。今年の2月に撮ったもので、このときはまだ「中華そば」と呼ばれておりました。天理の幸楽苑は「中華そば」のままでしょうか、それともやはり「ラーメン」に呼び方を変更してますか?
投稿: かわうそ亭 | 2008/05/29 22:49