« ジェイン・オースティンの一人読書会 | トップページ | 農工商の子供たち »

2008/10/12

アメリカの溺死

Asialiq なんだか世界がえらいことになっているようですが(笑)、FT.com のコラムにこんなのがありましたので、笑ってしまった。マンガもよくできている。
10年ばかり前の経済危機で、アジア勢は手痛い教訓を得て、外貨の蓄積をしっかりやってきた、という説明のあとで—

Those reserves – more than $4,000bn-worth at the present count – financed credit in the US and Europe. There were other sources of liquidity, of course, notably the Fed and the reserves accumulated by energy producers. It also took financial chicanery to turn reckless mortgage lending in to triple A rated securities. But as a Chinese official told my FT colleague David Pilling the other day: “America drowned itself in Asian liquidity.”

ええと、$4,000bn、てえと、(と指を折って)4兆ドル、ということはざっと400兆円の「じゃぶじゃぶ」がいまアジアにはある、というのでありますね。でもって、“America drowned itself in Asian liquidity.”と中国政府の高官がフィナンシャル・タイムズに語った、ト。
この「アジアの流動性資金4兆ドル」てのは、どう考えても、日本の分をしっかり入れていると思いますが、あのねえ人のカネまで勝手に計算に入れんでくれよな、てな気もするなあ。(笑)
コラムの締めくくりはこんな風になってなっています。

Yet the big lesson is that the west can no longer assume the global order will be remade in its own image. For more than two centuries, the US and Europe have exercised an effortless economic, political and cultural hegemony. That era is ending.

わたしが、ぼんやりこのあいだうちから考えてよくわからんのは、経済的にはアメリカという極がもはやなくなってしまう世界に突入しはじめたとして、しかし政治、というよりずばりペンタゴンはこれにどうかかわるのだろう、ということだ。借金返せないんだから、軍事セクターももうどんどん縮小でしょ、ソ連の解体のときと同じじゃないの。ま、せいぜい核兵器や生物化学兵器の管理は資金援助受けてでもきちんとやってくださいね、というような上から目線みたいな見方でいいのかなあ。
どうも、安全保障という名目は、それも国益のために国家戦略の立案をするんだというような参謀機関がエリート意識をもっている場合には、なかなかコントロールはむつかしいよ、というのが歴史が教えてくれることのような気がします。

|

« ジェイン・オースティンの一人読書会 | トップページ | 農工商の子供たち »

f)国際・政治・経済」カテゴリの記事

コメント

最初の引用の英文の2行目から3行目にかけて、
There were There were other sources of liquidity,
と、
There were が2回繰り返されてます。
書き写すとき間違えたのでは?
2番目の引用の英文でも、3行目から4行目にかけて、
have exercised an effortless effortless economic, political and cultural hegemony.
と、
effortless が重複しています。

投稿: miwako | 2008/10/21 19:42

miwako さま

ええと、たぶんそちらのブラウザーの表示の問題ではないかと思います。お手持ちのエディターかなにかにコピペしていただくと確認できるかと。

投稿: かわうそ亭 | 2008/10/21 20:33

あの~、ブラウザーというか、文字の表示を小にしてご覧になっているのではないでしょうか。当方もパソコンには弱い方ですが、以前かわうそ亭さんの記事を拝見しているとき、行末がダブって表示されたり、また、途切れて表示される、という経験をしました。たぶん、以前、かわうそ亭さんに文字の大きさについてリクエストした方がいて、それで、かわうそ亭さんが、入力時に文字の大きさを変更なさったのか、などと愚考した記憶と共に思い出しています。
いずれも、文字の表示を大から中に、あるいは、小から中に変えると、正しく読むことが出来ました。
こんな、幼稚なコメントで、参考になるかどうか?
な~んて、私は長年読んでます、というアピールだったりして!(笑)

投稿: Wako | 2008/10/22 18:59

Wako さん
こんにちわ。ブログの表示って、けっこうむつかしいんですね。読んでいただく方のパソコンやブラウザーの種類によっても見た感じが違いますし、同じパソコン、ブラウザーでも、おっしゃるように文字のサイズ設定を変更すると、表示がくずれることがあるようです。

わたしの場合、MacのマシンではFirefox と Safari の二種類のブラウザーで、またWindows マシンでは、ブラウザーはIEを使って、一応、表示の不具合がないことは確認していますが、もちろんすべてのパソコン環境やブラウザーのヴァージョンでOKかどうかはわからない。現に、表示がおかしいよ、というご報告をいただくことがときどきありますので、申し訳なく思いながらいかんともしがたいという状況です。
ところで、これは致命的なエラーではないのですが、マックとウィンドウズでは、わたしのブログのトップバナーの写真の色合いが全然異なっております。マックは完全なモノクロですが、ウィンドウズではちょっとセピアがかった感じになっております。ま、どっちでも本人はかまわないのですが面白いことです。

投稿: かわうそ亭 | 2008/10/22 20:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23898/42768501

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカの溺死:

« ジェイン・オースティンの一人読書会 | トップページ | 農工商の子供たち »