みすずの読書アンケート
「月刊みすず」恒例の読書アンケート特集から気になった本。まあ、読まないだろうなあ、というのもあるけれど、あくまで自分用の覚えとして。
『論争する宇宙』吉村譲(集英社新書)
『老子』蜂屋邦夫訳注(岩波文庫)
『詩の中にめざめる日本』真壁仁(岩波新書)
『死よりも悪い運命』カート・ヴォネガット(ハヤカワ文庫)
『小林秀雄の恵み』橋本治(新潮社)
『聖母像の到来』若桑みどり(青土社)
『グノーシス「妬み」の政治学』大貫隆(岩波書店)
『鉄腕ゲッツ行状記—ある盗賊騎士の回想録』(白水社)
『書を読んで羊を失う』鶴ヶ谷真一(平凡社ライブラリー)
『私の昭和史 戦後篇(上下)』中村稔(青土社)
ここで、一休み。中村稔の『私の昭和史』は敗戦のところまで読んでいたので、続編をわたしも楽しみに待っていた。ところで、これを推している方が二三人いらしたのだが、そのうちのお一人である永田洋(地学)という方が、ちょっと意味深なコメントを書いておられた。「下巻228頁にある〈業績〉は間違いであって欲しい」というのがそれ。うーん、いったい何のことだろう。
『イロニアの大和』川村二郎(講談社)
『訳注連珠詩格』柏木如亭/揖斐高校注(岩波文庫)
『わたしの戦後出版史』松本昌次(トランスビュー)
『語学者の散歩道』柳沼重剛(岩波現代文庫)
『世界最高額の切手「ブルー・モーリシャス」を探せ』ヘレン・モーガン(光文社)
『ベルリン終戦日記』著者匿名/山本浩司訳(白水社)
『渡辺華山』ドナルド・キーン(新潮社)
『谷中、花と墓地』サイデンステッカー(みすず書房)
『博物館の裏庭で』ケイト・アトキンソン(新潮社)
『叛逆としての科学』F・ダイソン(みすず書房)
『中国の民族問題』加賀美光行(岩波現代文庫)
『群島—世界論』今福龍太(岩波書店)
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コメント
『みすず』の読書アンケートは私も毎年楽しみにしていますが、近年①既に読んだ本が少なく、②回答者に知らぬ名前が多くなった、と感じます。それは自らの老化の所為で、仕方がないのですが、以前は③10人以上が挙げる本がかなりあった、ように思います。それとともに、④食指が動く本も少なくなったような感も。
そういえば、近頃は新刊よりも古本を買うことのほうが多くなりました。出版不振のあらわれではないでしょうか?いささか淋しい。
40代、50代の方はどんな風に感じておられるのでしょう?
投稿: 我善坊 | 2009/02/25 18:06
こんばんわ。今年の読書アンケートでは、水村美苗の『日本語が亡びるとき』を入れていた方が多かったような印象があります。それでもたぶん10人はなかったでしょうね。このアンケートではじめてその存在を知るという場合が、わたしの場合はほとんどなんですが、チェックした本も実際に読むのはさて三分の一か、四分の一くらいか。
すでに読んでいるのはほんの数冊。
出版不振もさびしいし、町の小さな本屋さんがどんどんなくなっているのも気になりますが、新刊をほとんど買わないわたしには、それを嘆く資格はないのであります。
わたしもカネを払って買うのは古本のほうが多いですね、たぶん。
投稿: かわうそ亭 | 2009/02/25 19:36