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2009/05/19

日本人はマスクがお好き

関西で一気に感染者が急増した昨日は、通勤電車の中はマスクだらけ。
コンビニでもスーパーでもマスクは売り切れとか。
混雑した車内で、くしゃみや咳をする人がいると、びくっとするのはやはり人情である。かく言うわたしも、通勤のときマスクをしているが、はたしてこんなもんですしづめ状態の満員電車の感染が防げるかどうかははなはだ疑問であります。

20090519re マスクと言えば、ジム・キャリーの映画の、その名もずばり「THE MASK」というのがありましたね。どうもふつうにつかわれる「マスク」という言葉は、英語の場合は、ああいった、自分の素顔を隠す「仮面」といった意味が第一義的らしい。タイガー・マスクとか月光仮面とかオペラ座の怪人とか、ジェイソンとかさ。(笑)
まあ、まっとうな人が公共の場で着用するような代物ではありませんな。
いまのわたしたちが意味している「マスク」は、厳密には「サージカル・マスク」という呼ぶのだそうで。

日本人はむかしから鼻と口を覆う目的のマスクが好きだったのかどうかしらないけれど、たまたま、読んでいた『京・鎌倉 ふたつの王権(全集日本の歴史 6)』(本郷恵子/小学館)のなかに、こんな絵を発見。(あ、この本、すごく面白いです)

20090519

「春日権現験記絵巻」のなかの一場面で、春日社神人(じにん)が、穢れた息がかからないように口を覆っているのだそうです。ふーん、ですね。まるで昨日の大阪駅構内の風景だ。
ま、いまわたしたちがやってるマスクは自分の「穢れ」をまき散らさないためのものというより、お前らの「穢れ」を、わしは吸い込むのは嫌だけんね、という心理の現れかもしれないから、この絵とは方向性がちょっと違うかもしれないけれど、すくなくとも中世からすでに日本人がマスクをしていたという貴重な図像であります。

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コメント

■鉄道各社、乗務員のマスク着用・車内マナー放送を開始―まだまだあるちょつとした工夫を楽しもう!!
こんにちは。新型インフルエンザ、いよいよ国内感染が拡大してきましたね。症状は通常のインフルエンザ以下のようですから、冷静に沈着に行動したいものです。こういうときの対策、楽しんでやってみたいのものだと思います。マスクなども、販売されているのは画一的なデザインのものばかりですが、もしあるのなら、ファッショナブルなものがあればいいですね。いろいろ、一工夫すると面白いのではないかと思います。それに、食料品の備蓄も、ちょっとした工夫があれば楽しみが増えるのではないかと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009/05/19 10:48

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