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2009/08/03

お股の花々

鴻巣友季子さんの『孕むことば』は、マガジンハウスのPR誌「ウフ.」に3年間連載していた子育てエッセイをまとめた本。なかなか面白かった。
小さな人が「だあだあ」なんて喃語から、だんだんと意味のとれる単語をしゃべりだし、やがて「おんも・いく」とか「わんわん・いたねえ」なんて単純でもひとつの文節らしきものにたどりつくのを身近なところで見たり聞いたりできるのは、ささやかながら人生の幸せのひとつだと思う。

以前、娘と過ごす日々を「神様にことばの建築現場を見せてもらっているようだ」と喩えたことがある。ていねいに足場を建て、ひとつひとつ木を組みあわせて、ゆっくりと出来あがっていく楽しい大伽藍の建築現場には、しばしば畏怖の念すらおぼえる。
わたしにとって子どもを孕むことは、ことばを孕むことだった。

本書のなかで思わず笑ったエピソード。
その一。
二歳になったお嬢さんがこんな歌を無心にうたっていた。

オマタのハナハナいやいやよ

メロディでなにをうたっているのか母親にはすぐにわかったとか。これ、みなさんもだいたい想像がつくかと思いますが、いちおう正解は一番下に書いておきます。

その二。
このお嬢さん、クリスマスの頃には、こんな替え歌をつくってあそんでいた。

もしもしカメよ カメさんは
いつもみんなのわらいもの

これは後半が赤鼻のトナカイになぜかなっちゃったもの。なんとなくわかるなあ。でも笑い者になっちゃうのはカメさんのほうじゃないんだけどねえ。

「お股の花々」の正しい歌詞は、誰でも知ってる
Old MacDonald had a farm, E I E I O.
でした。(笑)

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