JIN-仁-
最近の我が家の人気TVドラマはTBSの日曜劇場「JIN-仁-」である。
なんといっても綾瀬はるかの咲がよろしい。はは。ま、大沢たかおも悪くない。リビングの端から横目で見ながらじつはすこし感心していたのであります。
というわけで、今日はどこにも出かける用事がないので、家人が大人買いしていた村上もとかのマンガを第1巻から第16巻まで一気読み。考えてみると、ここしばらく休みも出勤したり、やぼ用があったりして、あんまり家に籠っていることがなかった。朝から雨で、今日はこころおきなく、だらだらカウチに寝そべってマンガを読みふけることができる。いや、これが幸せというもんだ。(笑)
村上もとかはなつかしい漫画家であります。わたしが高校生の頃、F1レースの世界を描いた「赤いペガサス」は大好きな連載であった。マリオ・アンドレッティのロータスF1ー78をプラモデルでつくったりしたのがなつかしい。あのころからこの漫画家の絵のうまさは変らないなあ。
「JIN-仁-」は、基本的な枠組みはタイプスリップもののSFですが、オハナシの主要な流れはいまいちばん売れ筋の医学ドラマ、これに幕末の史実や歴史上の人物の虚実で味付けをするという趣向です。まだ連載中のようですから、どのような結末にむかっていくのかよくわからないが、なかなか読ませますね。すっかりはまってしまった。
最近のマンガの傾向でもありますが、いわゆる原作者とはちがって監修というかたちで専門家のチェックをうけているようですね。たとえば、本シリーズでは三人の医学史などの専門家の名前があがっていますし、坂本龍馬や西郷隆盛の台詞には脚注として方言の研究者のチェックが入っていたりする。編集者やアシスタントは資料集めがたいへんだろうが、神は細部に宿りたまう、ですからね、ここをおろそかにしてはいけないという見本でしょう。
主人公の南方仁という現代の脳外科医は、タイムパラドックスによって歴史を変えてしまう恐れから幕末の「赤ひげ」レベルの医療に21世紀の医学知識を活用することをはじめはためらうのですが、やがてある覚悟をもって積極的に未来を変えてしまおうと決意し、1940年代になってやっと実用化されるペニシリンを幕末の日本で量産しはじめるのですね。これによって、ヘボンをはじめとする外国人医師たちによって欧米の学会に報告され世界的に有名な極東の医学者となってしまう。つまりこれはタイムスリップによる平行宇宙もののSFになりつつあるのですな。
さて、このつづきやいかに。
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コメント
こんばんは
JIN、私も楽しみに見ています
第5話まで終わりましたが、まだまだ謎も多いですね
これからの展開が楽しみです
投稿: ぱる | 2009/11/11 20:56
こんばんわ。マンガはまだ連載中のようですが、テレビのほうは11話ですから、どのようにタイムスリップの謎を解明するのでしょうね。まあ、ドラマはドラマで楽しめばいいのでしょう。
投稿: かわうそ亭 | 2009/11/11 21:44