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2011/02/06

田んぼのこと

コスモスの野原にしたる二反かな 

という句を何年か前につくった。
郷里の家にはいくばくかの田畑がある。わたしが子どものころは祖父がコメをつくっていた。父の代になり、耕作はほとんど人にたのんでやってもらうようになったが、ここはうまいコメがとれる土だといわれていたようだ。やがて、田んぼをまかせる人も歳をとって、あまり何枚もは、たのめなくなると、一部は耕作をあきらめざるを得なくなった。しかし、ただ雑草で荒れ果ててしまったのではご先祖様にも申し訳がない。
苦しまぎれに父が考えたのは、ここをコスモスの花野にしてしまうことだった。
なにしろタネを撒くだけだ。秋には一面のコスモスである。
クルマで通りがかった親子連れに、わあ、きれいですね、と声をかけられることもあったらしい。よかったら好きなだけもって行きなさい、と言うてやったが思いは複雑でな、という父の話を思い出しながらつくった句である。

ただし、俳句の虚構で広さは正確には二反ではない。
実際には、一反にも及ばない田んぼだ。
ところで、みなさんは一反という面積がどのくらいの広さかすぐに思い浮かぶだろうか。

以下は図を見ながらお読みください。なお、ざっくりとした覚え方だから端数は無視しています。

Screencapture

まず日本の面積の単位でいちばんなじみのあるのは坪でしょう。
これはだれでも知っている。

1坪=3.3㎡

正方形で考えると、およそ182センチかける182センチで、まあタタミ2畳くらいの広さを思い浮かべればよろしい。坪は田んぼのときは歩(ぶ)という言い方をすることが多いと思います。
この1坪または1歩を30個集めると、一畝という単位になる。「いちうね」ではなく「いっせ」と読みます。

1畝=30坪 ほぼ100㎡=1アール

わたしが、今借りている畑は、15坪。5メートルかける10メートル。ほんとうは1畝単位で貸しておられる農園だったのですが、現地をみてとても手がまわらんと、半分にしてもらったいきさつがある。最初はけっこう広く感じますね。
この1畝が10個集ると一反(いったん)という単位になります。

1反=10畝=300坪 ほぼ1000㎡=10アール

だいたい田んぼというのはこの1反がひとつの基本単位だと思います。たとえば作物の収穫量なんかも10アールあたり(反収ともいう)何キロという具合に考えるわけです。もともとは大昔にさかのぼってコメの収量から規定されたのがこの反という面積単位ですから自然にそうなったのでしょう。
なお、この1反が10個集ると1町という単位になります。ふつうは一町歩(いっちょうぶ)なんて言い方をしてると思う。長さの単位の一町(約100メートル)との混同を避けるためらしいですね。

1町=10反=3000坪  ほぼ10,000㎡=1ヘクタール

日本の農地面積はだいたい460万ヘクタールで、1農家あたりにすると1.2ヘクタールなんだそうですが、たぶん北海道などの大規模農家を除くともっと狭いのではないかと思いますね。

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