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2011年5月

2011/05/31

ニンジン

今年の2月9日にニンジンの種を蒔いておよそ4ヶ月、途中、柔らかい時期の葉っぱを食べ、間引きしたミニ・ニンジンを食卓に乗せ、よく食べてきた。本日、すべての収穫を完了する。ずいぶん間引きしたから、けっきょくある程度かたちのそろった収穫は、全部合わせて60本くらいだろうか。
冬から春にかけての栽培は、ビニールのトンネル栽培になるが、このほうが案外つくりやすいのかもしれない。
発芽までと、それからしばらくはビニール・トンネルの中で、さらに不織布掛けにするという二重の保温、保湿の作戦。NHKのテキストの冬ニンジン方式である。まずは成功といってもいいだろう。
写真は、左上から順番に、1段目が2月、2段目、3段目が3月の様子、4段目が4月、最下段が5月といった感じの時系列の記録になっている。

20110531_b

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2011/05/24

はじめての人のパソコン教室 其の三

今回は、メールのことについてお話します。

メールというのは、携帯電話でみんなが利用していますから、比較的なじみやすく敷居も低いと思います。
ただし当面は、メールは家族や親戚など、親しい相手とだけやりとりをするものだときめておいてください。知らない人からきたメールには返事をする必要はありませんし、しないほうが安全です。
しかし、いざ未知の人からメールが来るとこれはなにか大事な用件なのではないか、そもそもほとんど誰も知らない筈の自分のメールの宛先を、この差出人が知っているはなぜだろうと思われるかも知れませんね。

これは単純なからくりで、かれらはべつにこちらのメールアドレスを知っているわけではないんです。手口はこうです。

たとえば、これは架空のものですが、たとえば自分のメールアドレスが

suzuki@ktv.ne.jp

だったとします。こういう場合「@」(「アット」とか「アット・マーク」と読みます)以下の「@ktv.ne.jp」というのは、たとえばそのケーブルテレビ会社のインターネットサービスの加入者には全員共通です。ですから同じ「@ktv.ne.jp」の前に、なにかのアルファベットや数字の組み合わせがあるだけだということになります。
そしてここには意味のある言葉を使いたがるのが人間の習性ですから、適当にスズキとか、グリーンとか、スピードとかの意味のある単語を入れてやると、そういうメールアドレスが実際に存在するという確率はかなり高いことがわかると思います。

もちろん、手作業でいちいちそういうメールアドレスを作るのはばかばかしくて誰もやりませんが、コンピュータでアルファベットや数字の組み合わせを作らせると数分で何千万件というメールアドレスが出来てしまいます。
あとはこれを人のパソコンなどに紛れ込ませて、分散して発信するのです。

かりに的中率が千分の一だったとしても、一億件メールを打てば十万人に実際にメールが届きます。実際にそういうことがおこなわれています。

インターネットの接続業者(たとえば今回契約したケーブルテレビ会社)のほうも、こういう手口で不規則な大量メールを送ってくる相手はすぐに特定できますから、こういうメールが入って来ないようにブロックしたり、利用者に届かないように工夫はしているのですが、これもいたちごっこになっているのですね。

まあ、じっさいはメールを送るほうも摘発される危険がありますから、すぐに実害があるような詐欺まがいのメールがくるようなことはまずありませんが、知らない人からメールがきたら、気持ちは悪いと思います。しかし、むこうの手口はいま説明したようなことですから、気にする必要はまったくありません。郵便物のダイレクトメールとおなじようにすぐに捨ててしまってかまいません。
とくに心当たりのないメールは、中身をひらかずに捨ててください。いちおう内容を見てからというのが、実生活では常識でも、ことインターネットやメールではいわゆるコンピュータウィルスの危険がありますから、メールを開かないほうが賢明なのです。
メールのご注意はそれくらいです。

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2011/05/22

はじめての人のパソコン教室 其の二

今回はインターネットの操作について書きます。
インターネットを見るには、ブラウザーという道具を使います。ブラウザーというのは道具の総称で、いろいろな製品がありますが、使い方はどれもだいたい同じです。
ただし道具や製品と言っても、コンピュータの画面のなかでつかうものですから実際に手で触れたり、姿かたちがあるわけではありません。

Chrome_2

画面の一番下から左の絵柄をクリックすると、インターネットの画面になりますね。これがブラウザーと総称される道具です。製品名はクロームといいます。そちらにはクローム以外に「サファリ」という製品名のブラウザーも入っています。どちらをつかってもかまいません。

さてインターネットの特色はたとえて言うと、芋掘りと同じです。ひとつの芋にいくつもの芋がイモヅル式につながっていて、この蔓をたどっていくと、別の芋が引っ張り出されてきます。
こういう蔓のことを「リンク」といいます。

インターネットの画面が出て来たら、ポインターを画面のあちこちにゆっくりと動かしてみてください。(このときはまだカチッとやるクリックはしないでください)
目次のような感じの箇所で、文字の色が青かったり、下線付きになっていたりしたところがありませんか?
あるいは、小さな写真や、ボタンのようなマークがあるところも可能性が高いです。

もし持っていったポインターが矢印の形から手指のかたちにかわったら、そこが蔓(リンク)の場所です。手指の形にかわったら、そのままカチッとクリックしてみてください。
別の場所に飛ぶ感じになると思います。
これは読んでいる本のページの中に註があって、その指示にしたがって脚注や巻末注などを見に行くことを連想してもらえばいいと思います。インターネットの場合は、ご親切に関連する別の本があったら、その本の関連するページまで自動的に飛んでくれるのだと思ってください。

Chrome2

このようにインターネットでは、たいていは見ている資料のどこかにリンクがあります。そのリンクを辿っていくといろんな資料に行き当たることになります。だから芋堀りのようなものなのです。
では、もしそうやって辿っていったあるページに、もうリンクがなかったらどうすればいいでしょうか。そのときは、そこは行き止まりですから、バックすればいいのです。バックする方法は、ブラウザーの左上に左と右の矢印のボタンがついています。この左ボタンが「戻る」です。ちなみに右ボタンは当然「進む」という意味です。

練習として、いま読んでいただいている、この「かわうそ亭」には右のほうにいろいろな見出しや目次が並んでいます。どこでもいいですが、たとえば上から六番目あたりの四角でかこまれた見出しに「バックナンバー」という箇所がありますね。そこにポインターを合わせてみてください。ポインターの形が矢印から手指の形に変わったはずです。そこでクリックしてみてください。するとバックナンバーのページに飛びます。さらにそのバックナンバーのページに並んだ年月の中から、適当なものを選んでクリックしてください。するとその月の号が出てきます。
2005年6月号などを試してみてください。

リンクとはつまりこういう働きをするものです。

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2011/05/20

はじめての人のパソコン教室 其の一

以下はむしろ私信に類するものですが、はじめてコンピュータを使い始めた人(わたしの両親)にむけて書いております。パソコンはマックブック、ケーブルテレビのインターネットに家の中は無線LANでつなぐという環境です—

そちらのパソコンがインターネットにつながりましたので、もうすでに使いながら理解されたことも多いかもしれませんが、一応、インターネットの基本的なことについて説明しておきます。
もっともインターネットの仕組みについては、実際のところ、ほとんど誰も理解していません。専門的な知識は、普通の利用者には必要ないからです。テレビがなぜ映るのか誰も知らないのと同じです。
ただ、使うときに頭に入れておいた方がいいのは、いま自分のパソコンに表示されているもの(写真とか文書とか)はどこにあるかということです。

たとえば、いまはもうインターネットでわたしの畑の写真を見ることができていると思いますが、そちらのパソコンが見に行っているのは、京都のわたしの家のパソコンのなかにある写真ではありません。それは、こちらのパソコンの電源が入っていないときでも、そちらから見ることができることを考えると、すぐわかると思います。

仕組みはこうです。

  1. わたしはカメラから自分のパソコン(図のS)に写真を取り込みます。これはカメラのカードの中身をパソコンのハードディスクにコピーするということです。パソコンのハードディスクについてはそちらで説明しましたね。
  2. つぎにわたしはインターネットを経由してフリッカーという写真を共有するサービスをしている会社のコンピュータ(図の丙)に写真を送り込みます。むこうのコンピュータから見ると、わたしのパソコンの写真をコピーしていることになります。
  3. こうしてわたしが撮った写真は丙のコンピュータのなかに保存されました。
  4. するとそちらのパソコン(図のT)でインターネットをつかって丙の中にあるわたしの写真を見ることができるようになります。

Internet_fig

こういう各自のパソコンの中身(写真でも文章でも映像でもなんでもかまいません)を受け取って図書館のように保存していくコンピュータ(図の丙)や、パソコンをインターネットに接続するコンピュータ(図の甲や乙)のことを「サーバー」と呼びます。レストランの給仕とかテニスのサーブとかと同じ言葉ですから、その役割はイメージはできると思います。
インターネットの世界ではこのサーバーは世界中のどこにあってもかまいません。たとえばいま説明したフリッカー社はアメリカのサンフランシスコにあるはずですが。そのサーバーが実際はどこに設置してあるのか、わたしは知りません。たぶんアメリカにあるのだと思いますが、インドにあってもいいし、アイルランドにあっても、利用者にとっては同じことです。

さて前置きが長くなりましたが、インターネットをつかうときに、いま自分のパソコンに表示されているものは、ほんとうはどこにあるかを意識しておくということは、つまり、わたしたちが見ているもの(写真とか文書とか映像とか)は、かならずどこかのサーバーの中身を見ているということを理解しておきましょう、ということです。

このサーバーが世界中に何台くらいあるのか正確にはわかりません。毎日増え続けているからです。数年前でさえ1億5千万台くらいあるといわれていました。
たとえば政府の各省庁や日本銀行やらトヨタなどの大企業、マスコミ各社はいうまでもなく、今日ではほとんど個人商店に近いような中小企業でも自前のサーバーを持っているような塩梅です。
たとえば図の甲は、そちらで加入したケーブルテレビのサーバーで、乙はわたしの利用している通信会社のサーバーだと思って下さい。

こういうサーバーが24時間、365日稼動して、インターネットはこれらのサーバー同士を全部結びつけているというふうにとりあえず理解してください。
ほんとうはもうすこし複雑ですがこれくらい大雑把なほうがいいと思います。

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2011/05/18

歌仙のたより

201105_z

昨年の春まで月例の句会をともにさせていただいた方からお手紙をいただいた。開封するとなかに「歌仙懐紙」が同封されていた。歌仙懐紙といってもここでは、いわゆる茶道などで見かける「懐紙」ではなくて、みんなで連句をするときに、式目を確認し連想をめぐらせる一助にしながら興行するための草稿用紙のようなものである。もともとは連歌を巻くためにある大学の先生が考案されたものだと伺ったが、たいへんうまく出来ていて、連句が俳句並みのポピュラーなものだったならば、もしかして特許をとって一山あてることができたのではないかと思うくらいであります。

お手紙には達筆で、わたしをふくむ五人を連衆として昨年の六月に着手した歌仙が、めでたく満尾していたことがしたためられていて、これ程の月日がたっていたかと皆で驚いたりあきれたり云々とあった。
こうやってあらためて記録をみると、わたしの句は名残表の六句を最後にしている。読み返すと才気煥発な連衆のみなさんとの交流や楽しい句会の語らいがよみがえった。

連句は共同の詩作品だから、ほんとうは勝手に公表することはできないと思うが、わたしが個人的な事情からいなくなったあとの名残裏の挙句までの四句、すなわちわたし以外の連衆の最終句をここに掲載させていただくことをお許し頂きたいと思う。ご迷惑がかかるといけないので本来付すべき作者名はふせておきます。

友がらと一日語らむ陽の丘に

 春風はこぶ人の噂も

ふりかかる花も野点を愛でるらむ

 百千鳥鳴く呉竹の苑

みなさま、ほんとうにありがとうございました。わたしはなんとか元気でおります。

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