TOEIC 790
近いうちに郷里に帰って就農の予定とはいえ、すぐに百姓で食って行けるとはさすがに思えないので、しばらくは職探しもしなきゃならんだろう。この年で、雇ってくれる会社もないとは思うが、もしかして地方でも英語がわかる非常勤の嘱託なんて仕事があるかもしれない。しかし、いくら自分で多少は腕に覚えがありますと言ったってそんなのなんの意味もないので、めんどくさいけど、先月はじめてTOEICを受けてきました。
いまの先生は、まあ○○さんならスコアが860越えても別に驚かないけどね、なんて言ってくれていたので、そのつもりでいたのですが、(ずうずうしいね)結果は790とさんざんでありました。TOEICの説明によれば860から上がAクラスということらしいのね。とほほ。
ええと、ちょっと前の日経ビジネスによれば、1998年の日本と韓国のTOEICスコアの平均はどちらも570くらいだったのだそうですが、その後、韓国はご承知のように大企業が英語を重視するようになったのを受けて、2009年では、日本が590とほとんど変化がないのに、韓国は平均が620、いまやその差はどんどん開いているのだそうですね。なにしろ、ヒュンダイやLG電子は、新入社員の一次のスクリーニングが800なんだとか。サムスンの課長昇進は920オーバーが絶対条件だそうですよ、若い皆さん。ははは、なんて気弱に笑われても困っちゃいますが。
もっともいまでは韓国は、いまぼくらがいうTOEIC——リスニングとリーディングのふたつでできたテストはもうそれほど重視しないようです。あの内容で900くらいとれるのは当たり前で、むしろ話すことと書くこともネイティヴ並みに出来ることが求められているのだそうで。いや、これからの方はたいへんだ。
実際に受けてみて思ったのは、このテスト、英語がある程度できなきゃ高得点はもちろん無理ですが、英語の理解力とか運用能力とかを見るというより、英語の思考回路をつかった瞬時の判断力、短期記憶力、時間管理能力(なにしろ時間がたりないわ)といった要素をコミュニケーション力として測ろうとしているのだと思います。今回はむしろ得意なリーディングで回答の時間配分を間違えたなあ。時間の要素がいちばんこのテストでは重要とあらためて痛感。精読したら負けという試験なんだよね、これ。わかっちゃいたのですが。
負け惜しみですが、案外、大学で英米文学を研究しているセンセー方が800とれないことだって十分ありそうであります。
それにしても、どうしようかなあ、もう一回受けてせめて800台のスコアが履歴書に書けるようにしたほうがいいかしらん。
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