ルッコラの一生
イタリア料理でサラダなんかに出てくるルッコラだが、英語ではアルグラ(arugula)またはロケット(rocket)と言うそうですね。スペース・シャトルを打ち上げるあのロケットと同じスペル。
和名はキバナスズシロというらしいのだが、わたしはごくごく最近まで口にしたことがなかったな。食べるとほんのりとゴマの香りがしますけれども、畑でつくっていても、このゴマの香りが漂って、なかなか楽しい気分をさそってくれる作物であります。
イタリアではこのルッコラ、むかしから惚れ薬として親しまれていたそうですから、『ロミオとジュリエット』のロレンス修道僧の薬草園にもあったかもしれませんな。
多くの草木には多くの優れた効き目があり、
ひとつとして役に立たないものはなく、
しかも千差万別。
(第二幕第三場/松岡和子訳)
昨年の11月に種苗店で買って定植したルッコラの苗、冬から春にかけて外葉をちぎってはサラダ菜にしているうちに、今年の3月中旬に薹立ちしました。一年草の菜っ葉ですから自家採種してみることに。採ったタネを二週間程前に適当に蒔いておいたら、ちゃんと育っているようです。こんなに小さくても、間引き作業をすると、ちゃんとゴマの香りが畑に広がるから大したもんですね。
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コメント
畑にルッコラがあるとなんか幸せですよね。今やこちらでは叶いませんが。
投稿: たまき | 2011/07/26 23:09
ハーブ類はパスタの付け合わせなんかに、ちょっと摘んでくるのが美味しいので、庭のある家はもちろん、集合住宅でもベランダ菜園によく合いますよね。そういうあたりまえの生活は、しかし、あたりまえではなかったんですね。
投稿: かわうそ亭 | 2011/07/27 08:01
お二人の会話は、ルッコラの出来がどちらが良いか、お互いの自慢話となるはずでしたのに。。。
たまきさん、元気出してください。
かわうそ亭様、ルッコラの一生をシェイクスピアと共に鑑賞できて、しかも花・種まで見ることが出来て、とても興味深かったです。
投稿: Wako | 2011/07/27 17:24
庭のフェンネルがものすごい高さまで伸びました。
セシウムで雑草が巨大化しているという報告が沢山あります。
嘘か本当かわかりませんが。
wakoさん、僕は元気です。ご心配なく・笑
投稿: たまき | 2011/07/27 17:53
Wakoさん
ルッコラの花は小ちゃくて可憐でした。枯れてタネを残し、そのタネからまた芽が出て大きくなる、人間の一生と同じだよなあ、なんて思いました。
たまきさん
それはちょっと気になる報告ですね。チェルノブイリでもタンポポが巨大化したんじゃなかったかな。
投稿: かわうそ亭 | 2011/07/27 19:30