« 遠い足の話 | トップページ | 宇野千代について »

2012/03/03

カーネーション

20120302

連続テレビ小説「カーネーション」、毎朝欠かさず面白く見ていますが、小野真千子のヒロイン糸子が今朝で終了、夏木マリに引き継がれましたね。バトンタッチもけっこううまくいっているんじゃないか、ちゃんとキャラクターがつながっているように見えました。これからまた、七十代、八十代の糸子がどんなふうにやって行くかたのしみです。

とはいえ、いちおう今日がファンにとっては中締めというか、ひとつの最終回みたいな感じになるのはやむ得ない。作り手の側も、そういう意識がやはりあったような気がします。
昭和48年のだんじりの夜、千代のもとに死んだ善作がやってきて酒をついでもらう。なかなかいいシーンでした。年寄りがときどき混乱して、周囲の人がおもわず顔を見合わせるようになる、というのはどの家にもあることで、それはそういうものとしてそのまま呑み込むしかない人生の一こまである。
あのやさしいおばあちゃんの最期を、こういうかたちであたたかく描いてやるのはとてもいいとわたしは思いました。

この「カーネーション」、もちろん小野真千子がすごいのは間違いないし、わたしも毎回、大笑いしたり涙ぐんだりしどうしですが、もうひとつたのしみにしていたのは次女直子役の川崎亜沙美の登場シーンですね。目が離せない。これは演技とか(そういうのはわたしはあんまりよくわからない)ではなくて、女優本人の迫力みたいなもんが、テレビの画面からでさえこちらに伝わってくるからじゃないかと思います。
いま流しているサントリーのコマーシャルで、松たか子とコシノジュンコの対決シーンがありますが(さすがに広告屋は抜け目がない)、おお、このヒト、あの直子にそっくりだわと頭が反応して、つぎの瞬間、ちがうやろ、こっちがホンモン、となるのはわたしだけであろうか。(笑)

|

« 遠い足の話 | トップページ | 宇野千代について »

h)映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

NHK朝ドラは、退職以来、いつも見ております。
ここ数年の感想ですが、4月~9月の東京側制作番組より、10月~3月の大阪側制作番組の方がおもしろいと思います。
先日、尾野真千子さんが「あさいち」のインタビューに出ていましたが、あのまんま、でした。奈良のご出身とか。出演映画をまだ見ていないので、レンタルしていれば、見たいな。
かわうそ亭さんが、朝ドラの視聴者だったなんて、うれしい意外性!でした。

投稿: Wako | 2012/03/05 18:20

ええとすみません連ドラ初心者です。(笑)
サラリーマン時代も火曜日水曜日が定休日でしたので、勤め人にしては比較的、見てたほうだと思うんですが、ほんとうのところはゲゲゲにしても、てっぱんにしても、見たり見なかったりでした。カーネーションは糸子が結婚する前あたりから毎回欠かさず見てます。大道具や小道具もいいですよね。番組の最後のドラマの同時代の人々のオシャレ写真もたのしい。

投稿: かわうそ亭 | 2012/03/05 21:47

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カーネーション:

« 遠い足の話 | トップページ | 宇野千代について »