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2012/06/23

奇跡の農法なんてないんじゃね?(2)

貸し農園で自然農法に取り組んでいた方がいたという話を前回したわけだが、もちろん貸し農園のことだから、たかだか一畝(10×10メートル)では小さすぎてほんとうは意味があまりなかったのだろうと思う。ほかのメンバーが使う肥料や農薬だって、多少はその方の区劃に影響するはずだから。だからまあよけいにその先生は我々に敵意を抱いていたのかもしれないけれども。

じつは、そのときにそこの様子を写真に収めていたのだが、こういうのは一種の肖像権みたいなものがあるのかしら。でも写真で見てもらったほうが話が早いので、ここに掲げておきます。

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どうでしょう。クリックすると拡大するからじっくりご覧ください。
ほかの畑は、もちろん家庭菜園のことだから、ばらつきはあるけれど、基本的にはきちんと畝が立って、雑草もそれなりに管理された、「やさいの時間」に登場するような畑なのですね。そのなかに一区劃だけこういう状態の畑があるわけです。(笑)
いま、こうして眺めてみると、正直なところ、ここの野菜、けっこういいような気がします。たぶん、野性味のあるおいしい野菜だったんじゃないかなあ、と想像します。
では、たとえばわたしが自分で好きなようにできるある程度の広さの畑を、こういうふうにしてみたいと思うかというと、すくなくともわたしは遠慮しますね。

理由は二つあります。

まずひとつは、収量の問題です。食材として潤沢に供給できるほどの収穫が見込めるとは思えない。ある種の宝石のように、慣行農法なら平均的に100キロ穫れる野菜が、数キロしか穫れない、なんてのはわたしがめざすものとは違う。
第二に、これとも関連しますが、食物の単独の味ということに、あんまりブンガク的な思い入れは持ちたくないということがあります。
この広大な畑でわずか数本しか穫れない奇跡の大根、その味の驚異的な美味しさ!——とかなんとか、テレビ局やらタレントさんなら、ここぞとばかり声を張り上げて、商売にいそしむのだろうけど、われわれ百姓は、大根は、はあ、大根だべ、というのが散文的で、ワタクシ的には、こちらでいきたいのであります。
(以下続く)

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