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2013/10/05

ブラックアウトとオールクリア

Fotor010059195

コニー・ウィリスの『ブラックアウト』と『オールクリア』を読み終える。
以前『犬は勘定に入れません』の感想をこのブログに書いたときに(こちら)、「二段組みの542頁というのは、それなりに読み応えのあるボリュームなんだろうけど、欲を言えば最低でもこの倍くらいあるともっと嬉しい。」なんて言ったわけだが、本作は倍どころか、確実に三倍はあろうか、という大作。翻訳では原書の『ALL CLEAR』が、1と2の二分冊になっている。参るね。
しかし、ひとつひとつの章がそれぞれクリフハンガーになっているので、長さはぜんぜん気にならない。ええ、どうなるの、これ?と気になって、どんどん先に進もうとする——ところがどっこい、そこは手だれの作者だし、中身はタイムトラベルものだから、オハナシはもつれにもつれる。前に進みたい駆動力と、元に戻って再確認せずにはいられないブレーキが同時にかかるもどかしさ。スピンして目がまわっちゃうよ。
でも、こういうときは、どんどん前に進まなきゃいけない。これがたぶん本書を読むコツである。だいじょうぶ、あとで謎はちゃんと解明されるから。作者を信じて、がんがん読みまくれ。
その甲斐はある。ああ、面白かった。


ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
オール・クリア 1(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
オール・クリア2 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

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