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2014/04/26

『ジャック・リッチーのあの手この手』

『ジャック・リッチーのあの手この手』ジャック・リッチー/小鷹信光編(早川書房/2013)を読む。短編というより日本で言うところのショートショートといった軽い読み物。
テイストは都筑道夫によく似ている。EQMMの常連作家だったから、都筑道夫はとうぜんよく知っていたはずだが、影響を受けたということはないだろう。都筑道夫のほうが上手である。
すべて本邦初訳の23篇。
ちょっととぼけたミステリーも悪くないが、意外に面白いのが、SF、怪奇小説仕立ての作品。悪魔の持ちかける「三つの願い事」をどう捌くかや、地球に迷い込んだ宇宙人の拘束からどう逃れるか、人食いソファーのオハナシなど。
まずまず楽しめる1冊。

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