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2014年5月

2014/05/20

キュートな「タイピスト」

ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』によれば、現在のキーボードの配列は、タイプライターが作られた当時、隣接したキーが絡まないように、わざと打ちにくく並べたのだそうですが、フランス映画「タイピスト」のなかに、まさにその早打ちのトラブルが出て来て面白かった。

この映画、見ている途中で、ははあ、これは「麗しのサブリナ」と「マイ・フェア・レディ」へのオマージュだな、とわかる仕掛けで、どちらの映画もお気に入りのわたしは、見ていてとても楽しかった。
時代の設定は1958年だそうですが、クルマとか、ドレスとか、キッチンのインテリアだとか、じつにいい雰囲気。ファッションというのは不思議なもので、いま80年代の映画で、たとえばファラ・フォーセットなんかが出てくると(リアルタイムで見てたときはすごくいいと思ってたのに)、うえー、なんて格好悪いんだ、と思わず赤面するのに、60年代の半ばくらいまでの、フォーマルな装いは、いいセンスだなあ、と惚れ惚れする。

ヒロインのローズを演じたデボラ・フランソワが可愛らしい。何度でも見たくなるいい映画だと思います。これもオススメ。

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2014/05/10

大統領の料理人

フランソワ・ミッテランはフランス大統領を14年にわたって務めた大物政治家。社会党の第一書記でもあり、当初は大企業の国有化政策を積極的に押し進めた社会主義者でありますね。

何回目かのサミットのとき、このミッテラン大統領がドイツのコール首相と、たまたまトイレで並んでおしっこをしたんだそうですな。するとコール首相がやたらに巨体をひねって、ナニを隠そうとする。

「ねえ、ヘルムート、なんでそんなに見られるのを嫌がるのかね?」

すると、コール首相がこう答えた。「いや、フランソワ、だってキミは大きなものを見るとすぐ国有化しようとするからね」

——というジョークとはなんの関係もありませんが、「大統領の料理人」という映画がとても面白かったので、ググってみたら、実話がベースで、この大統領はミッテランだったんだそうな。

映画では、大統領はエリゼ宮の、宮廷料理然とした豪華な料理に反発し、子供の頃に祖母が食べさせてくれたような素朴だが本物の家庭料理を求めている。古い料理本のレシピを暗唱できるほど、食に対するこだわりがつよく、秘書官が真っ青になり、将軍が激怒しても、分刻みのスケジュールのなかで、女料理人と食べ物の話で、予定を狂わせる。いやはや、フランス人てやつは・・・。(笑)

映画に出てくる料理がほんとうに美味そうでため息が出る。おすすめ。

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