« 大統領の料理人 | トップページ | タイムトラベルはいつも切ない『11/22/63』 »

2014/05/20

キュートな「タイピスト」

ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』によれば、現在のキーボードの配列は、タイプライターが作られた当時、隣接したキーが絡まないように、わざと打ちにくく並べたのだそうですが、フランス映画「タイピスト」のなかに、まさにその早打ちのトラブルが出て来て面白かった。

この映画、見ている途中で、ははあ、これは「麗しのサブリナ」と「マイ・フェア・レディ」へのオマージュだな、とわかる仕掛けで、どちらの映画もお気に入りのわたしは、見ていてとても楽しかった。
時代の設定は1958年だそうですが、クルマとか、ドレスとか、キッチンのインテリアだとか、じつにいい雰囲気。ファッションというのは不思議なもので、いま80年代の映画で、たとえばファラ・フォーセットなんかが出てくると(リアルタイムで見てたときはすごくいいと思ってたのに)、うえー、なんて格好悪いんだ、と思わず赤面するのに、60年代の半ばくらいまでの、フォーマルな装いは、いいセンスだなあ、と惚れ惚れする。

ヒロインのローズを演じたデボラ・フランソワが可愛らしい。何度でも見たくなるいい映画だと思います。これもオススメ。

20140519_201312

|

« 大統領の料理人 | トップページ | タイムトラベルはいつも切ない『11/22/63』 »

h)映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キュートな「タイピスト」:

« 大統領の料理人 | トップページ | タイムトラベルはいつも切ない『11/22/63』 »