NHKの新しい連続テレビ小説「マッサン」で蛍の光を歌うシーンがあった。小学生のころ、この歌詞の「あけてぞ/けさは/わかれゆく」のところがわからなくて、てっきり「あけて/ぞけさは/わかれゆく」だと思っていた。メロディーもそういう切れになってるしさ。そうか、そうか、スギの戸を開けて「ぞけさ」というヒトが別れ行くんだと思っておった。昔から、ひとにものを訊ねることが嫌いで、我流で間違ったことを覚えるという悪いくせがあったのであります。ほんとに、もう、ぞけさって誰よ。(笑)
向田邦子の「眠る杯」ですな。
むかしなにかで書いたような気もするが、仰げば尊しにもあるね。「おもえば/いととし/このとしつき」の「いと疾し」を「愛おしい」という意味だと勘違いし、「いまこそ/わかれめ」の「こそ——め」の係り結びを、割れ目と同じように「別れ目」だと思っていた。いや、この歌、もしいまでも卒業式なんかで歌う学校があったらいまの女子高生なんかぜったい、「ちょー、別れ目」と思っているに違いない。「め」は意志を表す「む」の已然形なんて言っても、「やばっ」てなもんだよなあ。
などと、むかしはモノをしらざりき、みたいなことを書いているが、じつは、今日の今日まで勘違いしていた歌詞があったので、恥ずかしながらご披露します。wikiで金比羅さんのことを読んでいたら、「こんぴらふねふね」という例の唄がのっていた。
こうあります。
こんぴら船々 追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュ
わたし、これ「お池」だと思っておりました。金毘羅さんのおもちゃの船を、子供が小さな池でふうふう息を吹いて走らせてる光景だと思い込んでいた。いやはや、お笑い下さいませ。(笑)
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