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2015/08/05

ジャングル・ブックとエセー

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『ジャングル・ブック』キップリング/三辺律子訳(岩波少年文庫/2015)
新訳。もののけ姫、おおかみこどもの雨と雪(はちと違うか)の遠い祖先。しかし、いまのアニメとは大いに異なり、子供向けの本ながら、ストーリーは殺戮につぐ殺戮。宿敵の虎を殺し、猿の群れを大蛇が催眠術にかけてつぎつぎに呑みつくす。最後の数百匹の群れで襲いかかる赤犬とオオカミの群れとの戦争は、ほとんど殲滅戦の様相を呈する。なにしろ発表された1895年は日本では日清戦争の年である。もちろんこれは非難ではない。念のため。

『エセー 5』モンテーニュ/宮下志朗訳(白水社/2013)
「栄光について」「嘘をつくこと」「怒りについて」「子供が父親と似ることについて」など25編。「子供が——」はモンテーニュ一族の医者嫌いの話。たまたま治ればすべて医学の勝利、悪化しても、治療したからこの程度で済んでるねんで、と言う。死んでしまったら、なんでもっと早う来なんだか、と天を仰ぐ。(笑)


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