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2017/04/10

俳句年鑑ほか

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『角川 俳句年鑑 2017年版』
個人的にちょっとだけ調べたいことがあって借り出す。目的を果たした後で、せっかくだから全体をざっと斜め読み。なんだかつまらない俳句が多いなあと思ったが、まあ、そんな偉そうな言い方は良くないな。ともあれ、そんな中でとくに印象に残ったのは嵯峨根鈴子さんという俳人。こういうの——

鬼太郎の母の名知らず雲の峰
てぶくろのわめく形やまた嵌める
この雛のかほには少し嘘がある
もにやもにやとキャラメル剥くや日の盛
で、そこのその石が墓われもかう

お名前でググるとごくごく簡単なプロフィールはわかるが、なんか面白い。

『俳句と暮らす』小川軽舟(中公新書/2016)
12年前ばかり前に、藤田湘子の遺命で主宰として「鷹」を継いだ時、編集長の高柳弘とのコンビに対して岸本尚毅が「健気なる「幼君幼家老」の風情」なんて揶揄したことを知って、そうかずいぶん若い人が大きな結社を率いるんだなと感心したものだが、その小川軽舟も55歳を過ぎて、サラリーマン生活(なんと銀行員を辞めずに二足のわらじを履いていたんですね)も残りわずかなんだそうな。嫌味の意味は込めずにこれは賢い人だなあとあらためて感心。いや、ホントに嫌味じゃないってば。

死ぬときは箸置くやうに草の花  軽舟

『ネロ・ウルフの事件簿 黒い蘭』レックス・スタウト/鬼頭玲子訳(論創社/2014)
ネロ・ウルフものは割と好み。あんまり古びた感じがしないのは、新訳のせいかも知れない。

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