« 2015年11月 | トップページ

2015年12月

2015年12月20日 (日)

読書灯点けつぱなしの霜夜かな

麺棒の径三センチ年惜しむ
餅つきの湯気濃く匂ふ厨かな
ゆたんぽのすこし凹んでゐたりけり
担当は脚立一段煤払ひ
陶兵衛の火鉢を抱えお取越
右まわり左回りの焚火かな
ちやん付けで名前呼びあふ木の葉髪
一輪車一杯ほどの葱洗ふ
寒茜出荷の箱のガムテープ

2015年12月 5日 (土)

気に食はぬ電話は取らず花八手
山茶花の朽ちて垣根に残りけり
蹲の苔の湿りと実南天
万両をゆらす小鳥のさえずりも
幾つもの冬菊の束投げ出して
散歩人茶の花の名を告げてゆく
訪ふ人のしばらく絶えて石蕗の花
見上ぐとき空の暗さや枯尾花
枯萩や相談会に来いといふ
侘助の固い一枝をヤクルトに

« 2015年11月 | トップページ